こんにちは!札幌市のお墓・石材専門店としてお仕事をさせていただいております、昭光石材店です。

霊園や墓地には、様々なタイプのお墓が建てられています。伝統的な和型のお墓も根強い人気がありますが、お客様の中には、「他にはないような、おしゃれなお墓を建てたい」「自分たちらしいお墓を建てたい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。今回は、そんなおしゃれなお墓を建てたい方必見の、「デザイン墓石」について解説いたします!

おしゃれなお墓って?「デザイン墓石」とは

お墓の形は、縦に長い形状の伝統的な和型横長の安定した形状の洋型など、様々です。当社でも施工例がありますが、洋型でも高さを持たせた、和型と洋型の良い点を採り入れたようなお墓もあります。そんな中で、「おしゃれなお墓を建てたい」という方にとってはずせないのが、「デザイン墓石」です。

デザイン墓石自由に設計した墓石で、明確な適宜はありませんが、特にデザイン性を強調したものを当社ではデザイン墓石といっています。自由に設計できるので、「こんなお墓にしたい」という希望を柔軟に叶えることができ、デザイン性の高い墓石はおしゃれで現代的な仕上がりになります。

反対に、「規格墓」といって決められた形やサイズで建てるお墓もあります。当社の施工例の多い滝野霊園にも「規格墓所」の区画がいくつかあり、自由にお墓を建てられる区画は「自由区画」といい、様々な広さの区画があります。自由に設計できて自分の希望を叶えることができるデザイン墓石とは逆に、決められた形やサイズで時間をかけずに完成させたいという場合は規格墓も候補に挙がります。

 

おしゃれなデザイン墓石を建てるには?進め方やポイント

デザイン墓石を建てる時の進め方

では、デザイン墓石を建てるとなったら、どのようにお墓作りを進めたらよいでしょう?

もし明確にイメージをお持ちであれば、簡単な絵に起こしていただけると一番早いです。ご対応したスタッフと具体的なイメージを共有できるので、ご希望に近いお墓の図面作成がしやすくなります。

ただ、日頃からお客様とお話をしていて一番多いと感じるのは、「おしゃれなお墓がいいけど、どんなお墓がいいかな・・・」というケースです。漠然と、「こういう感じで・・・」というざっくりしたイメージは持っておられるものの、それがはっきりしていないケースです。むしろ、初めから明確にイメージされている方のほうが少ないのではないかと思います。

 

そうした場合当社では、現地施工例を見たり、過去の施工例の写真やカタログなどを見ていただいて、ご希望のイメージに近いものを選んでいただきます。当社でデザインしたもの以外にも、墓石デザインを専門としているデザイナーさんが手がけたデザイン墓石「カーサメモリア」も取り扱っています。そうするうちにご希望のお墓のイメージがだんだんと固まっていくので、形はこんな感じで、石の色合いはこんな風に、ベンチを付けて・・・というように、ご希望を採り入れながら組み立てていく形で進めていきます

 

では、具体的なポイントについて見ていきましょう。

形・デザイン

形やデザインについては、基本的には自由です。ただし、霊園によっては高さの制限があることもあります。たとえば札幌市営霊園は、墓地の広さに変わらず高さ制限があります。滝野霊園にも高さ制限はありますが、墓所の広さによって違いがあります。霊園や墓地の決まりに沿った範囲内でデザイン・設計を行うことになります。

 

文字・花の彫刻

デザイン墓石では、お墓の彫刻にもこだわっているケースが多いです。文字彫刻については、文字の大きさ書体など、デザイン墓石に関してはどこまでも自由です。これは札幌市営霊園でも同じです。最近は、正面の文字を家名ではなく言葉メッセージにする例も多くなっています。多くの方は、現地見学して実例を見て参考にしたり、テンプレートから選ばれたりしています。

 

スズランの彫刻例

お花の彫刻も多いです。一番人気があるのはやはり圧倒的に「桜」ですね。ほかにも、ユリひまわりあじさいなど、お客様のお好みで彫刻させていただいた例も多いです。滝野霊園の場合はこの彫刻にもテンプレートが用意してありますので、その中から選ばれることも多いです。亡くなった方がお好きだった花や、ご家族の思いでの花など、ご希望に応じたモチーフを自由に彫刻することが可能です。

石材

規格墓では使用する石を指定されているケースもありますが、デザイン墓石では石材も自由に選ぶことができます。あまりご存じない方もいらっしゃいますが、お墓の石は、ピンクなど、実は様々な色合いがあります。当社では、色々なお墓や資料などで石を見ていただいて、色合い等のご要望を伺った上で、お考えのご予算との兼ね合いを考えつつ石種を絞っていき、最適と思われるものをご提案しています。例えば、黒系の石がいいけどできるだけ予算的に抑えたい、という方には中国の北大青という石が人気です。

2種類の石を組み合わせた例

また、使用する石の種類も制限はありません。デザイン墓石であれば、何種類使ってもOKです。ただ、全体のまとまりや費用面を重視すると、色合いの違う2種類の石を使って対比させ、コントラストをデザインとして採り入れるケースが多いようです。それ以外にも、仕上げの違いで色合いの違いを出す方法もあります。お墓本体は、一般的には艶のある磨き仕上げとなっています。同じ石でも、バーナー仕上げなど質感の違う仕上げ方をすると、色合いが違ってくることを利用して、1種類の石でも2色、2種類の石でも3色のコントラストを生み出すことができます。バーナー仕上げすべり止めの役割も果たすので、多くはお墓の手前の踏み石部分に使われています。

バーナー加工の例(踏み石の白い部分)

 

おしゃれなお墓を建てる際の注意点

ここまで見てきたように、デザイン墓石はかなり自由度が高いことがお分かりいただけたと思います。ただし、いくつか注意した方がよい点もあります。

まずは、霊園の決まりを事前に確認しておくことです。例えば、札幌市営霊園では、墓地の広さに関わらず高さの制限があります。自由なデザインが可能なデザイン墓石ですが、霊園や墓地の決まりは確認し、その範囲内での設計となります。ただ、通常の石材店は霊園・墓地の決まりについて確認して進めますし、当社では必ずお客様に確認しながら進めています。

また、自由度の高いデザイン墓石は、どんな形状やデザインでも可能なので、亡くなった方の好きだったものを彫刻したり、生前墓であれば自分の好みのデザインにしたりと、思う通りにお墓を造り上げることができます。とはいっても、お墓は他のご家族もお参りされ、今後も受け継いでいくものです。永く受け継いでいくのであれば、皆が気持ちよく快適にお参りできるように、ご家族の話を聞いたり、将来お墓を受け継がれる方の要望を聞いてみたりするのもよいかもしれません。

 

デザインが決まらない時は・・・

形や石種が決まっている規格墓や、ある程度の種類から選ぶことが決められているようなお墓と違って、デザイン墓石は自由度が高いだけに、「どんなデザインがいいかなかなか決められない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

当社では、現地で色々なお墓を見ていただいたり、墓石カタログを見ていただいたり、様々な方法を駆使して、まずはお客様のご希望の方向性を絞って第一提案をするよう心掛けています。特に、滝野霊園はたくさんのデザイン墓石の施工例があり、少し霊園内を見て回るだけでも色々なデザインを見ることができますし、カタログも多数取り揃えていますので、ご自分の希望するイメージに近いお墓が必ず見つかると思います。

そして、一回で決めてしまうというよりも、第一提案をたたき台として何度も調整を重ね、ご希望のお墓に近付けていきます。そうして細部まで調整を行い、少しずつでも完成へと近付くようにお手伝いをしますので、「何から始めたらいいか分からない」という方でも安心してご相談ください。

 

デザイン墓石について まとめ

今回は、おしゃれなデザイン墓石について解説してきました。

●建てたいお墓の明確なイメージがあれば、簡単な絵にして具体的に

●漠然としている場合は、施工例カタログから希望に近いものを選んでいき、調整していく

デザインは基本的に自由高さ制限など、霊園や墓地の決まりを確認しておく

文字彫刻は、大きさ書体なども自由。花の彫刻も人気

石材は、色合いにも制限なし。予算と照らし合わせつつ希望のものを。

●家族やお墓を受け継ぐ方とも話しながら、希望のお墓の実現を

 

当社でデザイン墓石を建立されたお客様には、「他にはないような、個性的なお墓がいい」とおっしゃっていた方もおられました。昔はお墓というと、和型で、色も暗めで・・・というイメージが強かったかもしれませんし、今も伝統的な和型には根強い人気がありますが、色や形も様々なデザイン墓石が建てられるようになって、「我が家らしいお墓にしたい」という方も増えているように思います。想いのこもったお墓は、思い入れもひとしおですよね! 当社は、ご要望を丁寧に伺ってご予算等も考慮しながら、お客様のご希望をできる限り叶えられるようにお手伝いをしています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。