北海道壮瞥町から、札幌市南区真駒内滝野霊園へのお墓のお引越し。サイズ変更で大切なお墓・外柵を残した移設

札幌市のお墓・石材専門店としてお仕事をさせていただいております、昭光石材店です。北海道壮瞥町から、真駒内滝野霊園へのお墓の移設をさせていただきましたので、ご紹介いたします!

 

 

【滝野霊園 壮瞥町からの移設】

 

壮瞥町にお墓をお持ちのお客様から、お墓を移設することができますか?というご相談をいただきました。ご実家のお母様が亡くなられ納骨するにあたり、今後のことを考えて、お住まいに近くお参りのしやすい滝野霊園への移設をご検討のご夫妻でした。移設ができないのであれば新規で建立を検討しますとおっしゃっていましたが、詳しくお話を伺うと、壮瞥町にあるお墓はご主人様のお父様が建てられたお墓ということで、できればそのまま残したいという思いをお持ちでした。

まずは壮瞥町へ行き、お墓の診断をさせていただきました。結果、本体・外柵ともに大きな破損等は見られなかったため、滝野霊園への移設をご提案しました。滝野霊園には、本体・外柵をそのまま移設可能な特別区画があり、縦長でも横長でもどんな形のお墓でも移設が可能です。そのほかにも、お墓の状態が良く、決められた間口と奥行き・高さに変更が可能であれば、通常区画でも移設可能です。ご検討いただいた結果、今回は通常区画の場所をお客様が気に入られたので、ご希望通りにできる限りお墓をそのままの形で残すべく、外柵をリサイズして移設することになりました。

 

壮瞥町にあった移設前のお墓です。平成の初期にお父様が建てられて30年ほど経っていますが、きれいにされていて大切にお参りされてきたことが分かるお墓でした。ですが滝野霊園から壮瞥町までは車で2時間弱かかりますので、お住まい近くに移設されたいのもわかります。

 

工事が始まっています。今回の工事は、壮瞥町のお墓を取り外してのお墓じまい工事、その後移設先の滝野霊園での設置工事となります。お墓本体と外柵は取り外して札幌へ輸送、お墓のあった場所を少し掘り下げています。

 

掘り下げた場所にきれいな真砂土を入れ、次の方が気持ちよく使えるようにきれいに整えてお墓じまいが完了です。

 

移設先の滝野霊園です。壮瞥町から移設するお墓のサイズに合わせて、納骨室等をコンクリートで製作しました。

 

据え付けが始まりました。まずは外柵を据え付けます。簡単に水洗いをしてきれいにし、門柱から据え付けているところです。

 

外柵の据え付けが終わりました。今回は、移設先の墓地に合わせて、工場で奥行きを数十センチカットして調整しました。こうすることで、お父様の建てられたお墓の外柵も残すことができました。

 

外柵を据え終わり、階段前の踏み石を据え付けているところです。ゴムハンマーで叩き締めています。

 

横の敷石もきれいに貼り終わりました。以前のお墓もきれいな石貼りのお墓でしたが、貼り石が移設工事の際にどうしても破損してしまうため、お客様にも事前にお話をして、この石貼り部分は新たにさせていただきました。色合い等が外柵と近い石を使用しました。

 

納骨室の上に、お墓本体を据え付けていきます。まずは一番下の芝台を据えています。

 

 

芝台の上に中台を据えています。しっかりとクレーンで吊り上げ、慎重に設置します。

 

上台の上に蓮華台を設置します。耐震ボンドでしっかり耐震施工します。

 

蓮華台の上に、特許取得の免震パッドを敷いて据え付けます。高さのある和型の墓石も、こうしておけば万一の地震の際も安心です。

 

移設工事完了です。文字部分の色の入れ直し等も完了しました。お客様のご希望通り、お父様の建てられた大切なお墓をこうして残すことができました。

残念なことに、移設工事の完了前にご主人様が亡くなられ、奥様へのお引き渡しとなりました。奥様は、ご主人様が気に入られた区画にご希望通りお父様の残したお墓を移設することができたので、「完成を見ることができなくて残念だとは思うけれど喜んでいると思います」とおっしゃってくださいました。お気に入りの景色を楽しみながら、ゆっくり休んでいただけているといいなと思います。

今回は、道内から札幌市内の真駒内滝野霊園への移設工事でした。他府県からの移設もありますが、実感としては道内の地方から移設されるケースが多いです。滝野霊園には、本体・外柵をそのまま移設できる特別区画があり、どんなお墓でも移設が可能です。また、お墓の状態にもよりますが、決められた間口と奥行き・高さに変更ができれば通常区画に移設することもできます。お墓を引っ越しされるのを機に新しくお墓を建立することももちろん一つの方法ですが、「これまで大切にしてきたお墓を残したい」というご希望も叶えることができます。

お墓の移設というと、「運ぶだけだから費用があまりかからないんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃいますが、実は場合よっては、新設された方が費用が掛からない場合もあります。ただ、「移設したい」とおっしゃるケースは、費用に関わらず、今回のようにお墓への思い入れのある方がほとんどです。当店ではそうしたお墓を大切に思うお気持ちに寄り添って、今回のように加工し直したり、サイズの変更が難しい場合も外柵のみ作り直して本体を残したり、様々な方法をご提案して、ご希望に沿えるようできる限りのお手伝いをさせていただきたいと思っています。移設をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。